先日ヤフトピを見ていると『ハガキの料金が62円に値上がりする』というニュースを発見!
思わず「高ッ」と嫁さんと声を揃えて言ってしまったのですが、それと同時に「今は52円だけどその前はいくらだったっけ?」という会話になりました。
今回は、郵便ハガキの『料金』の歴史について。
年賀はがきは据え置き
誤解のないように最初に触れておきたいと思いますが、郵便ハガキが10円値上げされますが年賀ハガキに関してはこれまで通り52円に据え置きされる予定だそうです。
ただ、今入っている情報では『17年度分は』という事なので18年度分以降は分かりません。場合によっては値上げされる事もあるでしょう。
50枚出す人なら500円、100枚出す人なら1,000円。この差って結構大きいですよね。私のような庶民には痛い出費です。年賀ハガキの数を減らすぞ!このやろー!
今回の値上げの理由
今回の値上げの理由は、
- 人件費の高騰
- 配達数の減少
確かに、メールやラインで何でも済ませられるようになったこのご時世、郵便ハガキの需要は確実に落ちているでしょう。
一軒につき1枚ハガキを届けるより10枚届けた方が集配の手間は大きく変わらないのに利益は圧倒的に大きくなりますからね。需要の低下は直接的な利益の低下に繋がります。
ただ、需要の低下を理由にしてしまうと、これからも需要は落ちていくような・・、まぁ、郵政民営化で商売として成り立たせなくてはいけないので仕方ないのですが。1枚100円なんて時代がいつか来るのかもしれません。
ちなみに、年賀ハガキに関しては、まとめて集配できるので十分に利益があがるそうです。こういった部分も考慮され今回の値上げの対象外となっています。
2015年は63億通
2015年の郵便ハガキの合計数を確認すると約63億通となっています。意外と多い!と感じるかもしれませんが、この数字は年賀ハガキもカウントしているのでどうなのだろう・・。1人あたり50枚ちょっと、子供は利用しない事を計算に入れると60枚ほどでしょうか。
ちなみに、ピークは2002年の約78億通。ピークが意外と最近だな、という印象も受けますが、スマホが一般的となったのは2010年以降なんですよね。スマホの浸透はSNSやメールをより手軽なものとしましたのでハガキの減少に拍車をかけたはずです。
いずれにしても、ピークから考えて2割ほど数が減っている計算に、そう考えると2割の値上げも妥当な部分もあるでしょうか・・。
戦後のハガキ料金の推移
すいません、やっと本題です・・。
昭和20年・・5銭
昭和21年・・15銭
昭和22年・・50銭
昭和23年・・2円
昭和26年・・5円
昭和41年・・7円
昭和47年・・10円
昭和51年・・20円
昭和56年・・30円
平成元年・・41円
平成6年・・50円
平成26年・・52円
平成29年・・62円
物価が違うので戦後間もない頃と料金が全く異なっているのは当然なのですが、そこまで物価が変動していない平成に入って以降も50%以上の値上がりをしており値上がり率はかなり高い。牛丼だってマックだって回転寿司だって50%以上の値上がりはしていないはず。というかデフレで値下がりしているかもしれません。
企業は利益が出て初めて成り立つので、精査した結果の値上げだとは思いますが、これ以上の値上げは需要をさらに減らして悪循環していくような・・。
今後の予想
まことに勝手ながら今後のハガキの料金を予想すると、
値下げする事はないけど値上げする可能性は大だと思われます。
まず、需要が減って、尚且つ人件費が高騰したから今回の値上げに踏み切っています。
そして、今後もSNSやメールで連絡を済ませる機会が多いのは変わりませんし、年賀状をあまり出さない世代も増えていく、人口だって減っていく、そして、人件費が下がるという事は考えづらくこちらもさらなる高騰が予想されます。
このような理由から、今後も値上げの方向になるのではと考えられます。
そういえば、年賀状以外のハガキを何年も使った記憶がありません。連絡手段で思い浮かぶのはLINEかメール。我々世代にはハガキは連絡手段としては馴染みのないものとなってきているのかもしれません。
年賀状に関しては、日本の大切な伝統なので今後も継続していきたいのですが、皆さんはいくらまでなら許容範囲でしょうか?
私の場合は、1枚100円あたりから年賀状を送る相手を絞るような気がします。
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