「何も食べないで生きている人がいる」
こういった事を、テレビや雑誌の特集で見た事がないでしょうか?
にわかには信じられない事ですが、科学者が立会のもとで検証され実際に確認されています。
ブレサリアン
何も食べないで生きている人は『ブレサリアン』と呼ばれます。
由来は、空気(ブレス)だけを吸って生きる人。
野菜しか食べない人を『ベジタリアン』と呼ぶのと同じ理論です。
ブレサリアンで有名な人は主に2人。実際にはもっといるのかもしれませんが、表立って公表している人はプララド・ジャニ氏とヒラ・ラタン・マネク氏の2人となっています。
それぞれが実際に観察実験を行っているのでその結果を見てみましょう。
プララド・ジャニ氏
プララド・ジャニ氏はインドの聖人。
『不食のシステムを解明』という名目で24時間体勢のモニター監視するという観察実験が行われました。
- 実験場所は病院
- 万が一の事態に備えて医療関係者も24時間体勢で待機
- 実験期間は2週間
24時間体勢でモニター監視されているのでこっそり食べる事も不可能でしょう。これだけの規模の実験を行うからにはこっそり持ち込むといった事も不可能だったはずです。
実験期間の2週間に関しても、普通の人であれば1週間水分を摂取しなかった地点で脱水症状を起こし医療関係者のお世話になっているところでしょう。
そして、実験結果は、『飲まず』『食わず』『排泄もせず』。
プララド・ジャニ氏はお腹をすかした様子もなく、平然と普通に暮らしていたという。正直、食事を与えられても24時間体勢でモニター監視されたら気が狂ってしまいそうですが、精神的にも強靭。実験後の健康診断でも全く問題が無かったというから驚きです。
嘘偽りなくこの2週間に関しては不食が証明されたのです。
ヒラ・ラタン・マネク氏
続いて、同じく実験検証されたヒラ・ラタン・マネク氏の例を見てみましょう。ヒラ・ラタン・マネク氏はインドの修行僧。
ヒラ・ラタン・マネク氏の場合は、先程と違い日光浴を必要とします。朝と夕の2回1時間ほどの時間、日光浴をする事によって太陽エネルギーを吸収し不食を実現しているという。
ヒラ・ラタン・マネク氏の検証実験はNASAの監視下のもとで行われました。条件は、
- 食事はせず
- 日光浴を朝夕
- 水分補給はする
驚くことに130日間に渡り検証実験が行われました。
そして、実験結果は、130日間無事生き延びたという。
ヒラ・ラタン・マネク氏はその後食事をしている事が判明
後日談で、ヒラ・ラタン・マネク氏が食事をしているところを、映画の撮影中に撮られてしまうというハプニングが起こりました。
そして本人も「時々食べている」という事を認めたという。
ただ、NASAで検証された130日間に関しては不食が確認されているので一定期間は食事を必要としないという事も事実なのでしょう。
ヒラ・ラタン・マネク氏に関しては、完璧な不食ではないけど限りなく不食に近い食生活。
いずれにしてもすごい話。人間は生きているだけでも多くのカロリーを消費していきます。このカロリーをどこから摂取しているのか?
口から取り入れない以上、体内で作り出すのが最も考えられる形ですが・・。
人間の体内にあるミトコンドリアは太陽光によって活性化するとされています。日光浴がポイントとなるのでしょうか。
それとも、ブレサリアンの名前の通り、空気から摂取するのか・・。
ブレサリアンのエネルギーは光合成?
土を食べる人がいるという話を聞いた事がないでしょうか?
海外の話ですが、食料を一切食べずに土だけを何十年と食べ続けているという人が特集されていました。
また、レンガを1日1.3kg食べ続けて食料を一切食べないという人も特集されていました。
日本で見ても、アイヌ民族は百合根と土を一緒に煮込み食していたという記録が残っています。
おそらく現代人がいきなりこの様な食生活をしてもお腹を壊して終わりでしょう。しかし、当時の人や土を今でも食べる人は、これらを消化してエネルギーにする構造が体内に出来上がっているはずです。
また、日本には、“青汁しか飲まない”という食生活の人がいますが、その人の腸内細菌を調べた結果、普通の人には見られない特殊な菌が見つかりその菌によって必要なアミノ酸が作られていたという。
人間は、窮地に追い込まれたり、徐々に馴れると、その環境に順応していくということでしょうか。
青汁の量を少しずつ増やし最終的に青汁のみにすれば、それに適用するかもしれないし、土の量を少しずつ増やせばそこから栄養が摂取できるようになるのかもしれない。
しかし、いずれのケースも栄養源があるという事。
では、ブレサリアンの栄養源は何でしょうか?
何も食べないとなると疑わしいのはやはり太陽光。植物の光合成とまではいきませんが、何らかの作用が起こり生きていくのに充分なエネルギーが作られているのでしょう。
しかし、食べていない生活を続けても太陽光で栄養を補給できるようになるとは思えない・・。
実際に、毎年多くの人が飢えで亡くなっています。いきなりピタッと食事を摂らない生活が始まるとは思えないのでおそらく徐々に食事量が減り飢えで亡くなってしまうのでしょう。
ブレサリアンの人に関しても、いきなりピタッと食事を止めたとは考えづらいので徐々に減らしたはずです。
では、なぜ彼らは生きられるのでしょうか?
太陽光をエネルギーに変えられる生物
人間も太陽光によってビタミンDを合成していますが、もっと明確にエネルギーに変換している生物がいます。
まず1つめが、サンショウウオの仲間『スポットサラマンダー』
スポットサラマンダーは生まれつき体の表面に葉緑素が含まれていて日光から栄養補給が可能。
2つめが、ウミウシの仲間『エリシア・クロロティカ』
こちらは生まれつきではないものの藻を食べる事によって日光から栄養補給が可能となる。
さきほどのブレサリアンの方たちはどうだろうか?特異体質で生まれつきという事は考えづらいので、やはり後天的と考えるのが妥当な線だと思われます。
藻を食べた?ミトコンドリアの活動が進化した?
食べる楽しみがなくなるのは寂しすぎるけど、人類が増え続けても争いや飢餓が起こらないヒントはブレサリアンにあるのかもしれない。
先ほどの聖人たちは共通してインド出身。インドならではの食べ物があって太陽光をエネルギーに変換できる??!そういった部分にもヒントが隠されているのかもしれません。
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