職業訓練校に入学するには面接と筆記試験をクリアしなくてはなりません。
倍率が低く人気のない講座(コース)であれば比較的簡単に合格しますが、人気の講座(パソコン系や医療系など)に関しては倍率が5倍を超える事もあり難易度が一気に上がってしまいます。
私は過去2回にわたり職業訓練校に入学した経験を持っています(自慢できることではありません・・)。そして、1回目は倍率3倍、2回目は倍率5倍でしたが、いずれも一発合格をしています。
『職業訓練校 試験対策』で検索をすると在り来りな事を書いているサイトで溢れていますね。もちろん、基本的な事を抑えておく事は大切だとは思いますが、試験を経験した人が感じる試験対策は少し違った部分もあるのです。
今回の記事では過去の経験をもとに合格するための試験対策をまとめます。職業訓練校に入学できるかできないかでその後の人生にも大きな影響を与えてしまいますね。是非、一発合格を目指しましょう!
職業訓練校の試験内容は筆記と面接
受講内容によっては異なる事もあるかもしれませんが、多くの職業訓練校の入学試験で『筆記』と『面接』が用意されています。(ハローワークでの申込時に説明があるのでしっかり聞いておきましょう)
筆記と面接と聞くと一気にハードルが上がってしまいますね。私も最初の試験の時は、特に筆記に自信がなく「勉強なんて何年もしてないし絶対落ちるよ・・」といった形で意気消沈でした。
でも、筆記の内容も面接で聞かれる内容もそこまで難しい事はありません。
では、1つ1つ見てみましょう。
筆記試験の内容
職業訓練校の筆記試験でよく言われるのが『中学生レベルの国語と数学が出題される』という事。
これが高校生レベルになると手の施しようがないのですが中学生レベルは意外にどうにかなります。
勉強方法としては『過去問題を解く』というのが一番効率がいいでしょう。さすがに全く同じ問題は出題されませんが、傾向と対策が分かります。特に数学に関しては過去の問題を少し変化させただけといった問題が多く出題されるので過去問題が役に立つでしょう。
ただ、試験によっては急に難易度が高くなるという事もあります。
こういった事が起こると慌ててしまいますが、それは同じ試験を受けているライバルも同じ心境です。過去問題で予習をしてきたあなたが解けない問題は他のライバルも多くの場合解けません。
ですので、慌てず落ち着いて対処しましょう。
参考までに東京都の過去問題のリンクを貼っておきます。問いてみて下さい。
ちなみに、私のケースでは1回目の筆記は簡単でしたが、2回目はかなりの難易度でした。空白だらけ・・。でも、合格できたので周りのライバルも答えられない問題が多かったのでしょう。
面接試験
【服装】
特に決まった服装はありません。ただ、多くの人がスーツを着用していましたのでスーツを持っていればスーツが一番いいかと思います。
しかし、私服で受けても合格している人は沢山いました。会社の面接ではないので服装に関しては寛容にそこまで重視されないのではというのが私の見解です。
でも、いい印象を与えない服装は控えた方がいいでしょう。穴の開いたジーンズや派手すぎるtシャツなど。面接する側も人間なので少なからず影響を与えてしまうはずです。倍率が高ければわざわざそういった人を入学させる必要はありませんからね。
【質問内容】
就職活動の面接試験のような答えるのに困る質問はされません。
まず、基本となるのは「なぜこのコースを選択したのか」といった部分。志望動機はそれぞれですが、一言で返してしまうのではなく自分の意思をしっかり伝えるようにしましょう。「とにかくここで学びたいんだ!!」という熱意を伝えるとライバルより優位に立てるはずです。
あとは、
- ここで学んだ事をどう活かしたいか
- 真面目に受講できそうか
- 就職意欲
- 学んだ事を活かして就職できそうか
といった部分を確認されます。
そもそも、職業訓練校は就職をするための学校です。ただ単に「興味があるから」といった理由では受かりません。失業保険を受給しながら学べるわけですから面接や筆記で振り落とされるのは当然の仕組みなのです。
私は面接を2回受けていますが、その経験から最も重視されたと感じているのが「就職する意思があるか」「卒業後に就職できるのか?」といった『就職』に関する項目です。
おそらく、卒業後の就職率がその講座の評価にも繋がるのでしょう。そこを全く重視しないのであれば筆記試験だけで受講者を決めてもさほど問題ないはずです。
中には、「失業保険を長く受けられるから」といった理由や「まだ働く意思がないから」といった理由で試験を受ける人もいるかと思いますが、くれぐれもそういった素振りを見せないように!
重視されるのは面接
正式に「こっちの方が重視される!」という発表はありません。
しかし、大切なのは『就職に対する高い意識』となります。そのため、筆記より面接の方が重視されていると考えられます。
筆記で見られるのはおそらく最低限の一般教養があるかどうか。受講が決まった時に受講内容を問題なく理解できればOK、といった形でしょう。
ネット上で言われているのは、筆記3:面接7の割合で重視されるというもの。個人的にもこれぐらいの割合かと思っています。つまり、面接の方が倍以上重要という事。
倍率が5倍以上になる人気講座はその分ライバルも強力になりますね。あくまでも私も場合ですが、面接試験の時、模範的な事を受け応えしても周りに埋もれてしまうと判断して、自分で考えついた事を率直に伝えるようにしました。こういった事も功を奏したのかもしれません。
面接は面接官の判断次第
試験を受けると合否に関する通知がきます。
しかし、そこには点数や順位といった部分は記載されていません。合格した場合も不合格の場合も自分がどの位置なのか分からないのです。
それに、筆記試験ははっきりとした点数が出せますが面接に関しては面接官の判断(一存)で決まってしまう部分が大きく具体的な点数もつけられないかと思います。
こういった観点から考えても、面接に好印象を与えた人が選ばれその人の筆記の点数がチェックされ「面接も良かったし一般教養も問題ない」といった形で選ばれる部分があるのではないでしょうか?
私の憶測による部分が大きいのですが少なからず的を射ているはずです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
まとめると、
- 筆記試験の過去問題を解いておく
- 面接では身なりを整える
- 面接が重視されるので自分の意思をしっかり伝える
- 再就職の意識が大切
といった部分になります。
倍率が高ければ高いほどライバルも強力なので面接で答える内容など事前準備をしっかりしておきましょう。
皆様が一発で合格できるよう、陰ながら応援しております!
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