一昨年ぐらい前だろうか?北陸新幹線が開業しました。
そして、現在金沢まで繋がっている北陸新幹線をさらに延長して最終的に大阪まで結ぶんだとか。日本全国津々浦々、新幹線で全国が繋がっていく流れのようですね。
さて、このニュースを聞き疑問に思ったのが「一番早い新幹線はどこの路線なんだろう」という小学生のような疑問。
うちは娘(まだ1歳)だし、こういった男の子のような会話は出来ないんだろーなー、と思いつつ1人寂しくこの疑問を探ってきましたのでシェアできればと思います。
まずは開業順
ランキングにする前に開業順に歴史を見てみましょう。開業当時の速度と現在の速度も一緒に並べますので数字を見比べると面白いですよ。なんで最高速とか宇宙とか男はこんなのばっかり好きなんだろう。
1972年3月15日 山陽新幹線・・開業時210km、現在300km
1982年6月23日 東北新幹線・・開業時210km、現在320km
1982年11月15日 上越新幹線・・開業時210km、現在240km
1992年7月1日 山形新幹線・・開業時130km、現在130km
1997年3月22日 秋田新幹線・・開業時130km、現在130km
1997年10月1日 北陸新幹線・・260km
2002年12月1日 東北新幹線 盛岡より北・・260km
2004年3月13日 九州新幹線・・260km
2016年3月26日 北海道新幹線・・260km
2022年予定 九州新幹線(長崎ルート)・・260km
2027年予定 中央新幹線(リニア)・・505km
参考:Wikipedia
初めて新幹線が開業したのは1964年で東京オリンピックが開催された時。世界中が羨む性能を持ち合わせた乗り物だったんだとか。
そして、1982年までに開業した新幹線はすべて210km/hでスタートしていますね。その後、技術向上などにより速度が飛躍的に伸びています。中には100km/h以上速くなった路線も。100km/hって高速道路を走っている車分速くなったイメージなので相当なスピードです。
2027年に開業予定のリニアに関しては新幹線の名はついていますが、全くの別物。流石に普通の新幹線の路面を走る技術では505km/hまで飛躍する事は無さそうです。
速さランキング
先ほどの表でほぼネタバレとなっていますが、最高速度をランキングにしてみたいと思います。
2位 山陽新幹線・・300km/h
3位 東海道新幹線・・285km/h
4位 北陸・東北(盛岡より北)・九州・北海道新幹線・・260km/h
5位 上越新幹線・・240km/h
6位 山形・秋田新幹線・・130km/h
以上のような結果で、1位は東北新幹線の大宮〜盛岡までの区画で320km/hになります。
かつて世界一のスピードを誇ったのは中国の高速鉄道で350km/hを出していましたが現在は事故などの影響により300km/hに引き下げられています。
この引き下げを機に、日本の新幹線はフランスの高速鉄道と並び世界一のスピードとなりました。
ここまできたら単独世界一のスピードを狙うのも可能な気がしますが、まぁ数キロ速くしたところで意味がないですかね・・。安全重視、同率世界一というだけで日本人の誇りですね。
最近の新幹線は早くない?
技術的には320km/hで安全運行も可能ですし、それ以上のスピードも可能でしょう。
しかし、先ほどの新幹線の歴史を見てみると・・、
1972年3月15日 山陽新幹線・・開業時210km、現在300km
1982年6月23日 東北新幹線・・開業時210km、現在320km
1982年11月15日 上越新幹線・・開業時210km、現在240km
1992年7月1日 山形新幹線・・開業時130km、現在130km
1997年3月22日 秋田新幹線・・開業時130km、現在130km
1997年10月1日 北陸新幹線・・260km
2002年12月1日 東北新幹線 盛岡より北・・260km
2004年3月13日 九州新幹線・・260km
2016年3月26日 北海道新幹線・・260km
2022年予定 九州新幹線(長崎ルート)・・260km
2027年予定 中央新幹線(リニア)・・505km
1997年以降に作られている新幹線は何故か260km/h止まりなんですよね。最新なのに最速ではない・・。少し違和感を感じます。(秋田新幹線・山形新幹線は在来線の路線を使う方式なので考慮しません)
当然新しく作られた区間は路線も新しく最新の新幹線が導入されている。しかも、最初に作られた地域と違いほとんどの区間で山間や田舎を通るので騒音問題も少なそう。しかも、停車する駅も少なくて済むはず。
なして、こんな事に・・??
調べてみると・・
実は、1997年以降に完成もしくは完成予定の5路線は『整備新幹線』と呼ばれる路線で、全国を新幹線で繋ごうという1973年に定められた全国新幹線鉄道整備法が徐々に実現してきている状態です。
全国新幹線鉄道整備法という計画自体は空路よりなにかと陸路が都合のいい日本では欠かせない計画なのですが、最大の問題は、1973年に定められた計画が今でも効力を発揮しており、最高速度についても当時の計画で上限を決めてしまったという部分です。
そして、その上限というのが260km/hになるわけです。
1982年までに完成した新幹線は開業時の最高速度が210km/hとなっているので260km/hというのは未来図を描いた理想の数字だったのかもしれません。しかし、想像以上に技術が進歩してしまい時代遅れの速度になってしまった感は否めません。
恐らくですが、260km/h以上のスピードでも問題ない路線を作っているはずですし、使っている車両も260km/h以上出せる作りになっているかと思います。
現在は法律の壁がありスピードが出せない状況となっていますが、いずれは改正されて最高速度が上げられるときが来るかもしれませんね。
最後に
整備新幹線については、知っている人は全国新幹線鉄道整備法が定められた1973年には知っていた知識なわけですね〜。40年以上遅れて初めて知りました。
スピードに関しては「早ければすごい!」と思うけど必ずしも『早いのが理想』というわけでもなさそう。今回調べるにあたってスピードを早くすればするほど整備費用も多くかかるという情報をチラホラ見かけました。
その為、法の改正により260km/h以上のスピードが出せる時がくるかもしれませんが、320km/h以上を目指す事はなかなか無いかもしれません。
このような要素もあるので当分は東北新幹線のはやぶさが最もスピードの出る新幹線という事になりそうです。
最近のコメント