先日、ホームドラマを見ているとある違和感を覚えた。ドラマの内容は思春期の息子が親にアレコレ言って困らせるというもの(ざっくり)。
ん・・?なんだろか?この違和感は??
あ・・、あれだ、親目線の立場でドラマを見ている!!
まだ子供は1歳なんだけど
気が付いた時は少し呆然としてしまった。まだ、自分の子供は1歳(娘)だというのに思春期(多分、15歳前後)の人間に対して親としての目線で感情移入をしてしまっていたのだ。
いやいや、早すぎ・・。
でも、子供が生まれてから子供の将来の事なども少なからず考えている。
中学生を見ると10年ちょっとしたらこんな成長するのかー、といった感覚や、駄々をこねている小学生をみて、こんな子供には育てたくないなー、だとか、高校はこれぐらいの学校に行ってほしいなー、などなど。親の勝手な希望かもしれないけど頭の中には様々な思いが駆け巡っています。そんな感情から思春期の子供に対して親目線で見てしまっていたのだと思う。
親になったんだなー、年取ったなー、もう若くないな(32歳)ー、おっさんだなー、シワが増えたなー、ドラマを見た違和感の原因に気が付いた時いろんな事を考えこんでしまった。
子供が生まれる前はどんな目線
子供が生まれる前まではどんな目線でドラマを見ていただろうか?
考えてみると誰か1人に対して感情移入して見ていなかったかもしれない。
親目線でもないし、子供目線でもないし、恋愛ものだって美男と美女が主役なわけでとてもじゃないけど感情移入はできない。
でも、もっと前まで振り返ると、思春期の頃とかは反抗期を演じている役者に感情移入していたかも。そういえば、ゴクセンのファーストシリーズの時に自分も高校生まっさかりで感情移入して見入っていた記憶があるし、服装を真似た記憶がある。
さらには、中学高校と『北の国から』にどっぷりハマっていた時期がある。
当時は、反抗して、迷惑かけっぱなしのバカ息子『純』に物凄く感情移入していた。
でも、このドラマ今見たらどうだろうか?
きっと田中邦衛さんに感情移入しまくりになる臭いがプンプンする。五郎さん目線で感情移入しまくった挙句涙を流すかもしれない。子供がまだ食べてるでしょうが!!
田中邦衛さんより自分はずっと若いけど、子供もまだまだ小さいけど、親の立場になったんだなー、(染み染み)
ニュースを見ても
ドラマを見ていて“見方”が変わっていると気が付いた時にニュースの見方も変わっているという事に気付かされた。
幼い子供や小学生、中学生に対する残忍な事件。子供が生まれる前からこういった事件に対して「可哀想」「酷すぎる」という感情がありましたが、それが一層強くなった。
嫁もニュースを見ながら、
「自分の子供だったらとか考えてしまう」
「酷すぎる」と感情を露わにする。
こういった事を言ったり、感情を表に出すという機会が増えた。多分、感情の入り方は自分と同じく変わってきたのだと思う。
そういえば、嫁が見るドラマも、恋愛物からホームドラマ物に変わってきた。ちなみに今は『大貧乏』という子供2人をシングルマザー女手一つで奮闘しながら育てていくという物語を見始めている。
ン・・?お父さんは?おれは?
一緒に見ていてもシングルマザーに言い寄ってくる男性しか出てこないので、今回は感情移入が出来なさそう。
ヤフトピで泣いた
最近、さらに衝撃的な事が起きた。
ヤフトピで、高校生がスポーツで大活躍をして親への感謝のコメントをしている文面を読んだ瞬間涙が出てしまった。
感動?親目線が入っているから?
自分でもよく分からないけど、なんにしても、しっかりと涙が出てしまった。誰もいない時で良かった。
友人が横でヤフトピを読みながら涙を流したらきっと引くと思う。
悪いことじゃない
親になると物事の考え方が変わる。ドラマの見方が変わる。ニュースの見方が変わる。
これらは別に悪い事ではないし、こういった部分も楽しんでいけると思う。感情移入するということは子供への愛情を持っているという事だと思うし。きっと。
今回、ドラマで思春期の子供に対して親目線で見てしまったけど、タイムリーに娘が思春期を迎えた時はどんな感情で見ているのだろうか?
まだ子供が小さいという事もあり、ベタベタのメロメロだから、思春期も想像して感情移入してしまっただけで実際に娘が思春期を迎える時にはそこまでの感情移入をしないのかもしれないし、逆に今より強く感情移入してしまうのかもしれないし。寧ろ、結婚間近の役にまで娘を重ねあわせて感情移入してしまうのかもしれないし。あぁ、きっと泣く・・。まぁ、その時期になったらの楽しみにしておこう。
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