家電量販店といえば値下げ交渉。
中国、韓国のように値切る文化が根付いていない日本ですが、何故か電化製品だけは別物(あと、新車と家と。。。結構あるかも・・。)
ネットが発達した世の中、全国どこに居ても最安値で物を買う事ができるようになりました。その価格に対抗しなくては物が売れなくなってしまうので家電量販店も値下げ交渉に応じざるをえない状況です。
今回は、ヤマダ電機で実際にあった出来事ですが、ネットの価格を見せて値下げ交渉を行うのはごくごく普通の事になってきたように感じます。
固定電話を買う
私が買おうとしたのはFAX付きの固定電話。子機は1つのごくごく普通のモデルです。
そして、「FAXが付いていて子機が1つあればいい」この最低条件を満たせば見た目も他の機能もどうでもいいので、これらを満たす一番安いモデルが選択肢でした。
私が電化製品を買う時に行う手順は、
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実店舗で価格をチェック
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まず間違いなくネットの方が安いので値下げ交渉
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交渉結果次第でネットで買うか実店舗で買うかを判断
判断基準は基本的に『値段』です。同じものが手に入るわけですからやはり値段重視になってしまいます。
とはいっても、わざわざ実店舗で値下げ交渉を行うのにも理由があります。電話機等の電化製品は故障の恐れもあるのでアフターケアまで考えると近所にあるお店の方が安心感が得られるのです。ネットがどれだけ普及しても相手の見えない売買は不安が残ります。その金額が大きくなればなるほど。
このような考えから、値段優先ではありますが価格差が小さければ多少高くても実店舗を選択する場合もあります。パソコンや冷蔵庫等、高い買い物なら高いほどできれば実店舗で買いたいという心理が働くように感じます。
で、話を戻しますと、
ネットで最初に確認した条件を満たす電話機の最安値が15,700円でした。
そして、その情報を元にヤマダ電機に行ったのですが、同じ商品の価格を確認すると25,800円。
「えっ・・?」いくら何でも価格が違い過ぎると思い型番をしっかり確認したり機能の面もチェックしてみましたが間違いなく同じ商品。どんな仕組みで価格が決まっているのか分かりませんが4割もの値下げ交渉に応じてくれるのだろうかと不安がよぎります。
ちなみにですが、ヤマダ電機が価格で対抗すると謳っているのは実店舗のある会社のみです。Amazonなどネット通販で勝負している会社には対抗せずノジマオンラインなど実際の店舗がある会社の最安値には対抗するという事。そして、今回の電話機の最安値は某有名家電量販店で実店舗のある会社でした。
そして、さっそく交渉・・・をしようと店員さんを探しますが付近には居ない。というかスマホを片手に商品を見ていた私を避けている気が・・(被害妄想か?)
少し離れた場所にいた店員さんに声を掛けて交渉開始。
店員さん「少々、お待ち下さい。確認してまいります」
その後、5分程して戻って来ましたが、
店員さん「原価を割っているので値下げできません。お値引きできて19,800円です」
最近、値下げで断られる時はだいたい『原価』が理由になっているように感じます。
ですが、私は次の手段を用意していました。ヤマダ電機のネット販売部門『ヤマダウェブコム』では16,300円となっているのです。最安値と数百円違い、十分妥協範囲。
その事を店員さんに伝えると、再びバックヤードへ。そして、5分後、
店員さん「ヤマダウェブコムと同じ価格にさせて頂きます」
ヤマダ電機が渋るのは仕方ない
ヤマダ電機といえば超王手の家電量販店。おそらく、大量に仕入れる事によって低価格を実現しているかと思います。これは、ヤマダウェブコムに関しても例外ではなく、実店舗の分も含めて大量に仕入れる事によって安く提供しているはずです。
ですので、16,300円のネット販売と実店舗での25,800円は同じ原価、もしくはそれに近い原価という事になります。
そして、ネットで16,300円というのも利益を計算された価格ですので、最安値である15,700円に対抗をしたとしても利益は出たはずです。
その為、『原価を割ってしまう』というのが値引き交渉の断り文句となっていますが、実際は原価を割っていない事も多いのではと推測できます。
ただ、ヤマダ電機が渋るのもある程度仕方がない事。実店舗の人件費や維持費などを考えるとネットの価格に対抗する事自体に無理があります。原価では割っていなかったのかもしれませんが、人件費などその他もろもろを考えると利益の出ないラインだったのかもしれません。それに、全ての商品でネット価格に対抗してしまうと商売が成り立たなくなるでしょう。
ちなみに、私はここ10年以上ヤマダ電機派。ヤマダ電機を叩くような記事を書く気持ちはありませんのでご理解を。
ヤマダウェブコムと比較が一番早い

『原価を割ってしまう』
この一言の効力は絶大で交渉ができなくなります。
でも、今回はヤマダウェブコムの価格を見せる事により形勢逆転となりました。同じヤマダ電機が経営しているわけですから、断る理由が無くなってしまう。ほぼ100%値下げ交渉が成功するのではないでしょうか。
もっと言うと、ヤマダウェブコムはネットで発注して店舗受け取り、そして店舗払いが可能なんです。
いずれにしたって、ネットの価格で店舗販売が可能となるわけですからネット注文していないとしてもその場で断る理由がありません。
値下げ交渉もお店の為になる
値下げ交渉もお店の為・・という言い方をすると誤解を生みそうですが、
ネットで安く買えるようになってしまった以上、実店舗も価格競争をして共存を模索していくしかありません。
値下げ交渉をするという事はアフターケアなどの面で実店舗にメリットを感じていて実店舗で買う意思があるから行っているのです。価格だけで決めるなら実店舗では実物を確かめるぐらいの作業となりネットで注文して終了ですからね。
値下げ交渉をする余地もなくネットで注文するのが当たり前となったら世の中の家電量販店のほとんどが潰れかねません。
『ネットと同額なら実店舗で買う』
こう考えている人は少なくないでしょうし、家電量販店としても大事なお客様になるはずです。思いきって値段交渉をしていきましょう。
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